同窓会はいいもんだ いい薬になりますよ でも使い方を誤ると毒にもなる

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ほびゃ

最初に、この記事を読んでくださる方々にお願いです。

 

私を含め、この記事に登場する人物たちを詮索するのはご遠慮ください

詮索せずともわかる場合であっても、ブログのコメント欄やFacebookなどのSNS、その他公の場で実名を出すのはご遠慮ください

わたしはしょうがないとして、わたし以外の人たちにちょっかいとか出すのも止めてください

 

冒頭にこんなことを書くことをご容赦ください。この記事には、特定される情報が含まれていると思いますもので。(そんなんだったら書くな、とツッコまれたら返す言葉ないんだけど)

とはいっても、誰も、法律に抵触したり、コンプライアンス上問題のある行動をしていることはないんです。私はいいとして、私以外の人たちを傷つけたくないので、何卒よろしく。

 

仰々しい前置きになりましたが、同窓会が楽しかった、ということを書くだけです。

 

 

ながながと書きます。

 

 

 

 

1.こうして同窓会は行われた

 

1学年あたり三百数十名、学校全体で1000名ほどの高校です。田舎の割には大きい方でしょうか。過去1〜2回は同窓会が開催されたんですが、私が参加したのは今回が初めて。卒業以来30年ぶりです。

参加率は3割ほどの140名。正月だったからよかったのでしょう、多くの人数が集まりました。幹事団の頑張りもありました。

 

冒頭、5名の物故者(幹事団が確認した範囲で)。黙祷を捧げました。

アラフィフですが、すでに5名も。残念だった。そのうち一人は同じ大学に進学し、彼がこだわって淹れるコーヒーを飲ませてもらったり、バイト先に遊びに行ったりしてた。

わかっているだけで、5人のうち2人はガンだと。病気には気をつけねば、と反省しました。

 

 

 

2.同窓会でなにが?

 

いよいよ、同窓会の中身です。2つの出来事が起きた!

 

(1)当時好きだった女子に話しかけた

 

受付を済ませ、開始までの時間。

高校時代好きだったB子ちゃんが受付にやってきました。

 

[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”iconmale.jpg” name=”まくでじ”] B子ちゃん、来てくれたんだ。うれしいなあ。あとで話しかけられたらいいな[/speech_bubble]

 

話しかけられるかどうかわからない、それが本音。

いちおう、彼女と私は当時お付き合いをしていた、っていう関係でした。具体的には、私が交際を申し込み、彼女が受け入れてくれた、そんな関係です。

でも、恋愛らしいことはほとんどなかった。手もつないでないし(記憶が定かじゃないけど、多分そう)。付き合っているということで覚えている具体的な行動は、映画を観にいったったくらいだったかな。

卒業後しばらくしてから、彼女から振られました。そんな関係です。今でも女性と話をするのが苦手な私が話しかけることができるかは未知数。だから、「話しかけたいけど、話しかけられるかなあ」が本音でした。

 

 

好きになったあの子。好きと伝えたい、でも勇気がない。

嫌いかもしれない。ドキドキ。

 

 

何人かの女性とお付き合いし、今では結婚、子どももいる私ですが、緊張し、不安になるのは高校時代とほぼ変わりません。変わっているのはお酒が飲めて、その勢いがあったくらいのことでしょう。いや逆に、彼女に話をするために、ビールの助けを借りた、というのが本当のところ。

すでに、みなが立ち上がってあちこちのテーブルに移動している時間帯。彼女の隣の椅子は空いてました。そして、意を決して座りました。

 

 

[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”iconmale.jpg” name=”まくでじ”] 久しぶり、B子ちゃん![/speech_bubble]

 

その言葉を発して間もなく、

[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”iconfemale.jpg” name=”B子ちゃん”] あー、まくでじくん![/speech_bubble]

 

彼女は満面の笑顔で反応してくれました。

 

具体的にどんな言葉で彼女が反応してくれたのか、実は正確には覚えてません。

ブログやらお笑い芸人のしゃべくりやらで、誰かとこんなやりとりをした、という詳しい描写がされることがありますが、よく覚えてますよね、あれ。もちろん、一言一句正確とは限らないのでしょうが。

少なくともこのときの私の記憶は概要のみで、詳細は詳しくないです。

 

[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”iconfemale.jpg” name=”B子ちゃん”] まくでじくん、大好きだったんだよ![/speech_bubble]

 

 

は?、は?

私の率直な反応です。えっ、なぜ彼女がこんな反応するの?

 

私もですが、彼女も飲んでいたんでしょう。テンションがハイです。

 

「こちらから交際を申し込んでおきながら、恋愛らしいこと何もできなかったのは申し訳なかった」

「卒業してから何のアクションも起こさなかったこと、それに愛想をつかしてお別れの手紙を書かせてしまってごめん」

 

ということを詫びようという話をしようと思っていた私の機先を制する彼女の反応でした。

 

[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”iconmale.jpg” name=”まくでじ”] B子ちゃん、マジか? マジでそんなふうに想ってくれてたんか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”iconfemale.jpg” name=”B子ちゃん”] そうよ、もうなに言ってんのよ![/speech_bubble]

 

抱きつかんとする彼女を制して、落ち着いて会話をしようと自分を落ち着かせようとしたことだけは覚えています。

彼女の言葉と私の記憶をもとに当時を振り返ると。

 

  • まくでじは2年のとき彼女と同じクラスになる。しばらくしてまくでじは彼女をいつの間にか好きになっていた
  • 2年の秋、母校の風習である「男子は、好きな女子がいたらその子に体育祭のはちまきを作って欲しい、とお願いする」について、まくでじは彼女にはちまきをお願いし、作ってもらう
  • 翌年、1月の冬休み中だったと思う。わが町に数台しかなかった公衆電話から彼女に電話し、交際を申し込む。3学期の初日だったか、OKをもらう
  • 映画を観にいく(観た映画は「コーラス・ライン」と「コットン・クラブ」)
  • 卒業し、2人は別々の道へ。場所も離れたところ。数ヵ月して彼女から別れの手紙をもらう

 

彼女との記憶はこんなところです。小さいこと書くならもっとあるんだけど。

 

[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”iconmale.jpg” name=”まくでじ”] 俺のどんなとこが好きだったの?[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”iconfemale.jpg” name=”B子ちゃん”] そうだな、ひたむきな感じのとこかな。[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”iconmale.jpg” name=”まくでじ”] B子ちゃん人気だったから、他にもかっこいい男子はいただろうに [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”iconfemale.jpg” name=”B子ちゃん”] 人気なんてなかったよ。裁縫全然できないのに、お守りも一生懸命作ったんだよ![/speech_bubble]

 

 

 

へー、そうだったんだ。びっくり、そして、うれしかった。

済まなかったという気持ちが、さらに増幅。

 

高校のあとの進路は違い、行き先も違う。それに対して、私はなにもアクションをとらなかった。

 

「交際を申し込まれたからやむなくOKしたけど・・・好きでもないのに・・・」

それが彼女の気持ちだと(勝手に)思い込んでいた。

そんな彼女に対して申し訳ない、というか、かっこ悪い男の姿をさらしてしまった。

かーっ (T_T)

 

これがきっかけで、その後何年も、女性に対する抵抗感をいだき続けました。

それが、フタを開けたらどうだろう、これ。

 

幼かった、未熟だった精神において浅はかな日々を送っていた歴史。

自分が気づかぬまま、いつの間にか、精神力は育つ。経験を重ね、少しはまともに生きている。

 

 

(2)かわいいあの娘は、なぜマネージャーに?

 

同窓会での出来事はもう一つ。

 

2年生だったか3年生だったか。私が副主将をしていた部活に、同級生の女の子がマネージャーとして加入してきました。

その女の子(A子ちゃんとしておきましょう)がそれまで何部だったのか、帰宅部だったのか。なぜ途中から、しかもマネージャーとして加入してきたのか。それが当時、謎でした。多くの男子部員にとって。

 

いろいろな憶測が飛び交いました。ったのですが、たぶん、主将だった男がかっこいいやつだったから、彼目当てだったのだろう、という話に落ち着きました。

でも、それが真実だったわけではありません。100のうち95は、そんな話で落ち着いたのですが、残りのうち2から3くらいは、「まくでじ、お前目当てじゃないのか?」と言ってくれるやつもいました。

A子ちゃんも同窓会に来てました。当時よりさらにかわいく、というかキレイになってました。

 

[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”iconmale.jpg” name=”まくでじ”] A子ちゃん、オレのことを覚えてる?[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”female2.jpg” name=”A子ちゃん”]・・・[/speech_bubble]

 

なんと、彼女は覚えてませんでした。ガーン!

オレ目当てで入部した可能性は限りなく低いと思っていたけど、ここまで破壊されるとは・・・。

 

[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”iconmale.jpg” name=”まくでじ”] まじかよ! オレ、副主将だったのに・・・(T_T) で、A子ちゃん、どうして●●部に途中からはいったの?[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”female2.jpg” name=”A子ちゃん”]中学校のとき、やってたの。だから。[/speech_bubble]

 

って話だったけど、本当の理由はあったんだろうなあ、その先まではわかりませんでした。

 

 

 

3.30年前に振り返ることは薬になる

 

当時感じていたこと、そして実際にはどうだったか。それを30年後に振り返ることができました。幹事団、ありがとう。

日本人の平均値があるとすれば、平均値よりも増幅の幅が狭かった高校生活だったと思います。うれしかったこと、くやしかったこと、悲しかったことなどなど、あまり波のある時期ではありませんでした。

それても、成績のこと、異性への興味、恋愛のことなど、悩みがなかったわけではありません。その典型はB子ちゃんに申し訳ない想いが残っていたことでしょうか。でも、フタを開けたらこんな結果です。あれほどに思い悩んでいたことだったのに。

それがすっきりして、私にとっての同窓会はこんな効能をもたらしてくれました。

 

 

高校時代は、子どもから大人に成長する時期。思い悩むことが多い時代ですよね。あーでもないこーでもないと悩み、それが場合によっては深刻なレベルになり、その傷跡をおとなになってもずっと引きずっている人もいらっしゃるかもしれません。

でも、大人になって振り返ると、それらが小さいものになったり、よく理解できるものになる。それほどに当時が幼かったのだ、ということに気づく。

 

大人になって何かを引きずってる人、同窓会をしてみたらどうでしょう。私の上記のエピソードのようにスッキリすると思いますよ、きっと。いいクスリになります。

 

でも、クスリも使い方を誤れば毒にもなります。

私の場合、同窓会以来、B子ちゃんのことが頭から離れません。毒のレベルですね。

 

 

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