普通のサラリーパーソンが小澤征爾に夢中になる過程 後編

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「オザワが日本に来る」

 

 

小澤、ボストン響

小澤征爾とボストン交響楽団が、来日公演。1989年12月。(パンフレットを捨てずに残しているはずだが、まだ見つからず→見つかりました。)

学生だった私は、思い切って、アルバイト代を全部つぎ込むことにして、京都公演に行きました。いつ聴けるかもわからない、と。

この決断は、今でもよかったと思います。(この来日が、小澤+ボストン響の最後だった。)

小澤征爾指揮ボストン交響楽団。

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:アンネ=ゾフィー・ムター)と交響曲第7番「田園」。

確か、首席ティンパニ奏者のエヴァレット・ファースがボストン響の一員として来日するのは今回が最後とかなんとかで、アドリブで小澤さんが彼にソロの時間を設けたとかいう時間があったような。

ムターももちろんですが、とにかく極上の時間でした。

(お金がないので、夕食もとらず、寝台で帰りました。)

 

【追記】

パンフレットが見つかりました。

小澤征爾・ボストン響

 

 

 

新日本フィルの定期会員

社会人になり、東京で仕事をはじめた私は、迷わず小澤さんが設立の一員である新日本フィルハーモニー交響楽団の定期会員になりました。

独身で可処分所得も余裕があったときには、2回ほど寄付もしました。寄付をするとプログラムに名前を載せてもらえるんです。うれしかったなあ。

東京を離れることになり退会したときは、事務局から「寄付だけでも」というお願いもいただいたような(手紙だったか電話だったか。白鳥さんという方だったような。名前間違ってたらすいません、20年以上前で)。

 

※プロのオーケストラでも、決して恵まれているわけではない。小澤さん他の音楽家のインタビューや書籍などで聞いてまして、寄付自体は続けるべきだったと反省しています。

 

 

マーラー「復活」

新日本フィル(ともう1回)でマーラーの交響曲第2番「復活」を聴いたときは、音楽ってどんな芸術とも違う、最高のものだと感動しました。

なんというか、体が座席に押し付けられ、圧倒されるみたいな。

 

 

サイトウ・キネン・フェスティバル

チケットをとるのが困難。平日の10時に発売開始だったと記憶してます。

普通のサラリーパーソンの私にとっては、難しかった。今と違い、フレックスタイム制もまだ十分定着していなかったし、在宅勤務もなかった。

なので、夢のような存在だったフェスティバルでしたが、とある偶然が重なり、チケットを入手。松本に聴きに行くことができました。

ヴェルディのレクイエム。

スペクタクルという表現が合うのかどうか、自信がありませんが、これまでにない音楽体験でした。

 

 

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