残業させまくって、それでいてその分の残業代を支払わない。ブラック企業の典型の一つですよね。
でも、残業ゼロというのも、逆にどうか、という記事です。
残業をさせてくれる(もちろん、残業代も支払う)会社のほうが幸せ、という意味です。
残業ゼロの会社
残業ゼロで経営が問題ない、利益を出し続けている企業は幸せです。
それは例えば、新しい市場(ブルー・オーシャン)とか、たまたますごい技術開発が生まれたとか、そういうことくらいでしょう。
ブルー・オーシャンも先進的な技術開発も、継続的な位置を保ち続ける必要がある。後続のライバルが来たらどうでしょうか。
当然、相手に負けじと、頑張んなきゃいかん。
残業をさせてくれない会社
本題です。
うちの会社、正確には「私の上司」は、残業や休日出勤をさせてくれません。
「お前の役職だったら、定時で仕上げる程度の仕事しか与えておらん。いや、もっと成果を上げてもらわないと困る」
というわけです。
これは、「残業してでもいいから、仕上げろ」というよりよっぽどきつい話です。残業代が支払われるか否かは別にしても。
私に能力、余力があればいいのでしょうが、私なりに毎日ヘトヘトになりながら、キリキリしながら仕事をしているつもりでいると、「これ以上、どうしろと言うんだ!」と言いたくもなります。
ただ。
- 残業ありき
- 毎日21時、22時に退社する
という前提で仕事をしている時と、
- 定時(所定内労働時間)で同じ成果を出す
という時とでは、意識が違ってきます。
効率的に、集中してなど、ダラダラとではなく、緊張感を持って、自分のレベルではなく、より高いレベルで、仕事をこなすという意識に変わります。
「ノー残業デー」ってありますよね。(水曜日に設定されていることが多いですね。)
あれ、否定する人が多い。
- 「どうせ、やんなきゃいけない仕事の量は変わらない」
- 「その日に早く帰った分、別の日にプラスして仕事しなきゃいけない」
というのが否定する根拠のほとんど。でも、それだけでしょうか。
ノー残業デーは、多くの効果があります。
●早く帰るのに後ろめたさがない
●職場の飲み会、あるいは家族との時間を過ごすきっかけを作りやすい
●早く帰る必要があるから、それを意識して仕事をテキパキとこなす(意識になれる)
結果的に1ヵ月の残業が変わらなくても、ノー残業デーにはこれらの効果があります。これらの中で、私が最も効果的だと思うのは、3つ目。残業をしない前提で仕事を進める、という意識。究極はこれが、長時間労働を削減する、最もキモになるポイントだと思うんです。
「残業をしないで仕事ができる」のが、きついけどそれが理想
以前、自宅には寝に帰るだけで、ほぼ常に職場にいる、という人物(別の会社の人)の話を聞いたことがあります。
終電どころか、タクシー(自腹)を使ってでも、職場にしがみつく、というほどのスタイルだそうです。
その人物は高学歴だし、仕事もできるのでしょう。私などよりはるかに高いレベルの仕事を与えられ、成果を出しているのかもしれません。が、果たして、「限られた時間・コストにおいて、最大の成果を出す」という意識を持っているのかどうか。
私の上司は、一見やさしい、よく考えたらビジネスパーソンには厳しいスタンスです。でも、この人物のことを考えたら、当たり前の忠告であり、示唆だったのだろうと思います。
みなさん(と、みなさんの上司、会社)はどうですか。
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