このブログにときどき登場する、「しっくりこない日本語」シリーズ。
国語の成績が悪かった私だからこそ感じる、日本語への疑問。
ときどき浮かんでくるので、メモ的に書いてます。
1.「この地震による津波の心配はありません」
地震が起きると、気象庁の会見やニュースなので語られる言葉。
これ、違和感感じませんか。私は感じます。
この「心配」とは、誰が何に対する心配なのでしょうか。
この文章の意味は、こういうことなのでしょう。
- この地震が原因で津波が起きることはありません
- この地震が原因で津波が起きることは、我々気象庁の予測からは心配しておりません
- この地震が原因で津波が起きるかもしれない、と国民の皆さんは心配しているかもしれませんが、我々気象庁の解析からは起きないので心配しなくてもいいです
特に、2番か3番を省略した表現であろう、とは思います。
が、ひねくれ者の私は「他人に、自分の心配をどうのこうの言われる筋合いはない」と感じてしまう言葉に聞こえるんですよねえ。
2.「将来の夢」
「あなたの将来の夢はなんですか?」
という言葉。聞きますよね。
今日は成人の日。
成人式でインタビューを受ける若者が、聞かれています。
普通に聞く質問です。普通だと思ってました。昔は。
最近、違和感を感じています。
- 将来、何になりたいかという夢
- おとなになったら何になりたいか、という夢
ですよね、きっとね。意味は。
ですが、「おとなになったそのときに抱いているであろう夢」とも解される。
純粋に、言葉だけに注目すれば、意味が、印象がおかしくなってきます。
上記の2つとも、日本語の省略文化とでもいいましょうか。
「ケータイ」と言えば携帯電話。
携帯ラジオも携帯テレビもあったのですが、携帯といえば今や携帯電話。
「スタンド」と言えば、ガソリンスタンドであることが多い日本語の会話。
(広島ではスナックなどの業態のお店のことを指しますけど)
普通に使っていれば、使いこなしていれば気づかない違和感も、国語が苦手だった私ならではの違和感なのだろうと思います。
しっくりこない日本語の過去記事
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コメント
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