入学式の季節ですね。
この季節になるといつも思い出すのが、母校(高校)の校歌のことです。
1.天草高等学校
私の母校は、天草高等学校です。
「天草」というと長崎県と思ってる人が多いかもしれません。
熊本県です、天草は。
以下、校名は天草高校と表記します。略称は「あまたか」です。
昔は「あまこう」だったそうですが、天草工業高等学校が設立され「あまこう」と言うようになったので、「あまたか」に変わったのだとか。
2.校歌、5番の歌詞の歌詞
現在の天草高校のサイトには、校歌は4番まで表示されています。
が、私が入学したときには5番までありました。
その5番の歌詞が好きで、卒業から30年以上経過した今も、一言一句覚えているのは5番のみです(先生方、同級生、ごめん)。
忘れないうちにここに記しておきます。
自然の啓示(さとし)我が理想 これを象る(かたどる)綱領の
至高の道を究む(きわむ)とき 平和の息吹(いぶき)新しく
世界文化の華咲きて 世は常春の香に酔わん
- 漢字の表記には自信がありません。(特に「啓示」「象る」「究む」)
3.なぜ好きか
なぜ5番が好きなのか、自分でもよくわかりません。
1〜4番までは難しい漢字・言葉が使われているところ、5番は比較的、現代的で平易な言葉が使われているからかなあ、というのが理由のひとつのような気がします。
30年以上前のことで、しかも国語が(未だに)苦手、不得意なので、よくわからないというのが実際のところです。
ただ、5番が印象に残る出来事があったのははっきり覚えています。
5番についてのエピソード
1年生(私たち)は入学式のあと、体育館に残り、3年生(女子)が1年生に校歌を説明するということをしてくれました。
それが終わったあと、私たちは各クラス、1組から8組までのそれぞれの教室へ戻るのですが、8組だった私の担任の国語のN先生が、
さきほどの3年生の校歌の説明で間違っていたところがあるので、訂正しておきます。
と、修正してくれたのです。
3年生は「常春」を「つねはる」と読み、「至高」を「したか」と読みました。これをN先生が正しい読み(それぞれ、とこはる、しこう)に修正してくれました。
これがあったので、私には5番の歌詞の印象が強く残ったのだろうと思います。
先生が校歌の説明を修正してくれたということのが、他のクラスではあったのかなかったのか正確にはわかりません。後日何人かに確認したところでは、説明があったというクラスの話は聞きませんでした。
だからなのか、校歌に5番が存在したことを覚えている同級生は少ないです。
いや、存在したことをはっきり覚えている同級生はいない、というほどです。
(あいつなら覚えていると思うけど、卒業以来会えていないので、確認できていない。M.A.(当時のイニシャル。結婚したかしてないかわからんが、今はわからない)さん、私が誰かわかったら、連絡ちょうだい!)
4.なぜ、5番が「消えた」のか
卒業してしばらくしてから、天草高校のウェブサイトを見にいきました。
そしたら、5番の表記がなされていないことに気づきました。残念だったので、メールで高校に問い合わせました。
5番は後年になって作成されたものであり、多くの卒業生に認知されているのは4番まで。3つの綱領が4番までの歌詞に含まれて完結していることもあり、5番は不要と判断し、削除した
という主旨のメール、確か当時の国語担当の教員名で返信がありました。
校歌は大正8年(1919年)5月制定で、
「作詞:船勢直 作曲:犬童球渓」
とあります。
5番がいつ作られたのか、船勢直先生による作詞なのか、わかりません。
が、5番がなくなったというメールの返信に、私は納得し、「しゃーないな」とは納得しています。
5.誰の作詞なのか、消えたのではなく消した?もしかしたらやばいこと?
5番はあとから作られたとのことだが、なぜ追加されたのか。
それがまずは謎です。
さらに、せっかく作ったのになくした(なかったことにした)のも謎です。
もしかしたら、怪しい人物が作成したのかな、とも思ったりもします。
「怪しい」を説明するのが難しいのですが、怪しい団体出身・所属の教員だとか、政治的な圧力のかかった事情があるとか。
「世界文化」とか「平和」という言葉が、今思えばなんとなく不気味なものを感じないこともない。
綺麗事を並べて侵食する団体もいたりするので(たとえば「水は答えを知っている」とか、EM菌などのエセ科学など)、安易に近づいちゃいけない。
教育の場は、思想を植え込むとか、マインドコントロールとか、やりやすい場所なので、気をつけなくてはいけません。
自分の好きな校歌までも、「なんか裏があるのかな?」といぶかしがることになるのは残念な世の中です。
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