携帯電話が邪魔な存在にもなりうる:認知症の親とともに生きる4

天草

要介護1の母。

養護老人ホーム(以下、ホーム)に入所している話は、以前書きました。

 

ホームの生活相談員から、

「入所からすぐは帰宅願望も残って大変ですが、3ヵ月程度経過すれば落ち着いてきます」

と言われてました。

 

が、9月を終えたところで

「帰宅願望が鎮まるどころか、増してきています」

との報告あり。

実際、我々子どもたち・いとこたちへの電話(帰りたい、連れに来てくれ・・・という訴え)も回数は衰えず(私で平均10回/日)。

 

生活相談員いわく

「他の入所されている方々との違いを考えた場合、腰痛などはあるものの歩けるし、フィジカルな問題は少ない。認知能力の面で衰えが進み、携帯電話で子どもさんたちと連絡がとれることもあって、『自分はすぐに自宅に帰れる』と思ってしまうことがある」

 

とのこと。

他の入所者は携帯電話を持っておらず、家族などと自由に自発的に連絡をとることができないそうなので、それがネックになっているのではないか、とのことです。

 

良かれと思って、頻繁に母と連絡をとっていた子ども・いとこたち。

むしろそれが逆効果になっていたかもしれない、という考え方。

携帯電話が生命線と考えていたときの記事

 

この分析が正しいかどうかはわかりません。

今後どう対応すべきか、も答えがあるわけではありません。

ただ、「良かれと思って・・・」が悪さをおこすこともありうる、という可能性は認識しなければならないと感じた次第です。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました