今日ほど、広島にいないことが悔しくてなりません。
広島カープOB、黒田博樹さんが自費で、今年引退する広島カープ新井貴浩選手の広告を中国新聞に出したとのこと。
電子版では見ることはできず、今から買うなら東京銀座の広島アンテナショップ「TAU」で買えるのみらしいです。
1.今年こそは、とカープの日本一を期待した
2018年のプロ野球日本シリーズは、ソフトバンクの2連覇で幕を下ろしました。
福岡に住んでいる私としては、ソフトバンクの優勝で日本一に不満はありません。
九州生まれ、現在も福岡に住んでいて、地元のソフトバンクホークスです。プロ野球の12球団では2番目に好きですから。
が、今年はカープの日本一を期待しました。
12球団で一番好きな球団なのはもちろんですが、なにより今シーズンで引退する新井貴浩選手を、日本一という花道で送り出したかった、というのが最大の理由です。
1戦目の引き分け、あれはカープにとって負けに等しい引き分けでした。
一方、3戦目の8対9でカープが負けた試合。あれは逆に、圧倒的な負け試合だったのが最後に安部友裕選手の満塁ホームランで1点差まで迫り、「逆転のカープ」を示せたのはうれしかったですね。
その後の試合は、甲斐キャノンに刺されまくり、広島のいいところは出せず終わってしまいました。
新井さんを日本一で送り出すことができなかったのは残念でした。
2.これぞ「逆転のカープ」
が、最後の最後に、黒田さんが「逆転のカープ」の演出。
新井さんをたたえる新聞広告を出したとのこと。
新聞広告の現物を持たないので、リンク先の記事で知るしかないのですが、まあ黒田さんの新井さんへの愛情が感じられます。
いや黒田さんだけではない、中国新聞のカープへの愛もそう、ビンビン伝わってきます。
知らない人は知らないでいい。広島は、広島カープへの愛であふれる街なのですよ。
やってくれます、黒田さん。
3.新井と黒田
このブログでも以前「広島カープ優勝して、ちょっと触れておきたいこと。新井が覚醒した日 #広島カープ」の記事で触れましたが、黒田と新井は何かと比較される選手でした。
どちらも広島カープファンから愛される存在なのですが、黒田は大リーグで活躍し、大幅ダウンの年俸で広島に戻ってきた時「男気」として株を上げた。
かたや新井は、涙の会見でカープへの愛を語りながらも阪神へ移籍。広島市民球場に阪神の一員として戻ったときにはブーイング。カープに戻ってきたとき(黒田と同じ2015年シーズンから)こそ温かく迎えられましたが、しばらくは成績が戻りませんでした。
それでも結局2016年に25年ぶりの優勝をカープが達成したのは黒田・新井の2人の貢献が大きかったですね。
黒田さん、新井さん。いわば相思相愛です。
双方がお互いの存在を必要とし、たたえ、高めあった。
黒田さんの中国新聞に出されていたコラム。愛がてんこもり。
黒田博樹の目
「新井の姿を忘れるな
おまえがいなかったらおれも2年間、活躍できなかったかもしれない。
そして、もうひとつ。
おまえが帰ってこなかったらカープの3連覇はなかった。」
黒田さんより
朝から号泣😭#carp#黒田博樹 pic.twitter.com/p1jCqfGi22
— あさ☺︎TEAM KURODA♡感謝♡ (@salusalumone27) 2018年11月4日
黒田さんに愛された新井さん。
新井さんに愛された黒田さん。
2人がいなくなる来年以降の広島カープですが、2人のスピリットは次に受け継がれてます。もしかしたら、どちらか、あるいはふたりともコーチとかで戻ってくるかもわからん。
4.これからも期待したい広島カープ
黒田、新井がいなくても来年以降こそさらに期待が高まる広島カープ。
新人を教育し立派な選手に育て上げる、と昔から評価されていたカープ。
しっかり育て上げ、高額の年俸で他球団から買われていく。お金持ちな球団ではないから、なくなく育て上げ実績を出すようになった選手を手放さなければならない、しょうがないという側面もあります。「研修球団」などとも揶揄されることもありました。
そんなカープは、中国電力の監督、坂口泰さんが無名の選手を育成し、世界選手権にマラソンランナー3人を輩出するなど輝かしい成果を出した姿にもうつります。広島ってそんな土地なんでしょうか。
しかし今は違う。お金持ちではないのは変わらないけど、チームとして強くなり他球団から羨望されるまでになったカープ。
これからのほうがますます注目したくなる野球球団。カープを表舞台に引き出した黒田と新井。
以上です。
コメント