世界卓球、吉村・石川両選手の快挙と張本選手のこれから心配されること

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ドイツのデュッセルドルフで開催されている世界卓球(2017世界卓球選手権ドイツ大会)。

6月3日、男女の混合ダブルス決勝で、吉村真晴(名古屋ダイハツ)・石川佳純(全農)組が陳建安・鄭怡静(台湾)組を4-3で下し優勝し、悲願の金メダルでした。

 

1.48年ぶりの快挙

 

世界卓球混合ダブルス

吉村真晴(名古屋ダイハツ)/石川佳純(全農)組

 

吉村真晴・石川佳純 VS 陳建安/鄭怡静(台湾)のスコアは以下のとおり、左が日本チームです。

8-11

8-11

11-8

10-12

11-4

11-9

11-5

 

1−3から3ゲーム連取し、大逆転!

燃えましたねぇ。

 

 

吉村の強さは折り紙付き。

あの、日本選手権を連覇中だった水谷隼選手を破った選手。

 

石川は言うまでもありません。

世界ランキングで6位の日本最高順位。

リオオリンピックでは不甲斐ない結果しか出せなかったはずです。

が、今回の快挙。これで復活するでしょう。

 

 

 

2.勝手に心配してること

 

快進撃を続ける日本卓球。

その1人が張本智和選手。

 

13歳で世界選手権に出場すること自体がすごいですが、2回戦で水谷隼選手を撃破。

3回戦も圧倒して勝利。

すごいです。

 

張本智和

張本智和

 

彼は、両親が中国出身の卓球の選手。

現在は父親と張本智和選手が帰化し、日本人です。

 

そんな張本選手を、

 

「彼は中国人だろ」
「中国人の両親から生まれた中国人が、日本でやってるだけ」

 

などと、批判している人たちが出てきています。残念なことです。

将来、彼のことをさらに批判する人たちが出てくることを懸念してます。

 

中国の卓球という種目にかけるエネルギーはすごいもの。国技です。

幼い頃から卓球を訓練させる。言ってみれば、日本でのラジオ体操と同じくらいとでも言いましょうか。

たとえば、小学校で朝の体操のように卓球の素振りをする。

国家レベルでエリートを育てる仕組みが確立されている。

だから、強い選手が多い。中国の代表になろうとするのは困難。

 

そんな環境の中なので、特にオリンピックでは、中国選手としては出場が無理なので、他の国に移って帰化し、出場する選手たちがいます。

ロンドンオリンピックあたりから目立つようになった感があります。

 

 

張本選手も、そんな彼ら彼女らと同じように取り上げ、批判する人たちが今後出てくるのではないか、というのが私の心配です。

 

私は、張本選手も、過去の、外国に帰化して中国以外の国の代表として戦う選手たちも否定はしません。

張本選手が日本人だから、ひいきするというわけではありません。

張本選手の存在を知る前から、他の国に帰化して戦う選手たちの存在を否定はしていませんでした。

 

卓球という種目は、中国、韓国などがレベルが高いため、とかく議論の対象になりがちな側面があります。

卓球経験者の私は、卓球が、スポーツとしてではなく、外交、国政への干渉、嫌中・嫌韓などの素材になるのが残念です。

 

卓球が、あるいは他の種目が、スポーツでの交流が進む素材になればいいのに。

オリンピックを観るたびにいつもそう思います。

 

 

張本選手よ、ガンバレ。

純粋に応援するみんながいる。

 

 

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