ついに、あの「ソニー」落日

SONY SONY
ソニー プロフィール SONY

ソニーが、VAIO事業の譲渡と、テレビ事業の子会社化を発表しました。

ソニーもここまで来てしまったのか、という印象です。

 

It’s a SONY

 

 

ソニーのテレビコマーシャル、最後に流れてたキャッチフレーズ。

素直に日本語訳すれば「これはソニー製だ」でしょうか。

 

1980年代後半だったと思いますが、私の同級生がアメリカにホームステイしていた頃、教えてくれました。

「『It’s a SONY』の意味は、単にソニー製というだけじゃないぞ。

『これはソニー製だから、高性能』から派生して、『こりゃすげえ』という一般的な表現として使われてる」

そう、ソニーとは、アメリカではすでに一般名詞化していたようです。

 

それほどまでに、日本だけではなく世界で認められたブランド。

トランジスタからはじまり、ウォークマン、ベータマックス(普及という点では、結局VHSに負けたが、性能でははっきり優っていた)、業務用ビデオカメラやマイク(一時期は、ほぼ100%がソニー製だったという)などなど、挙げればキリがない、優れた製品を生みだしていました。

その最たるものが、トリニトロン、つまりはテレビじゃなかったでしょうか。

 

プロフィール(PROFEEL)

 

 

PROFILE(横顔、自己紹介)のスペルミスではありません。

 

SONY

ソニー プロフィール SONY

 

 

ソニーのテレビです。

私が最初に買ったテレビ(正確には、チューナー機能の付いていない、モニター)です。

スピーカーとTVチューナーを付けて、全部で16万円くらいしたんじゃないかなあ。高かった。

でも、普通のテレビと比べたら段違いの美しさ。

長持ちもして、十分元は取れました。

そのテレビ事業を子会社化。

まあ、完全にソニーじゃなくなるわけではないのですが、不採算だからといって、本体から切り離すわけです。

ソニーもここまで大なたを振るわないと生き残れないことになってしまったわけですね。

ソニーっ子だった私としては、残念です。

 

創業者の一人、盛田昭夫氏の著「MADE IN JAPAN」に感銘を受け、就職試験を受け不合格。

それでも、金がなくてもソニーのステレオのカタログを持ってるだけで優越感に浸っていたあの頃。

 

「もう一度、あの日を」とは思わないけど、せめて

真似だけで業績を伸ばし、その企業グループの業績が一国の経済の浮沈を握る、あの会社

には負けない程度に復活してほしいものです。

 

【追記】

私の、ソニーっ子をもう少し追記します。

私が最初に買ったビデオデッキは、ソニーのSL-HF3000というものでした。

 

はい、ベータです。

発売当時は民生用としては最高性能の機種で、価格も20数万円したと思います。

私の記憶では、性能という面では、その後も、これを上回るものは出ませんでした。

ベータⅠ(ギリシャ文字の1)というモードがありました。これがめちゃくちゃキレイだったんですよ。

「ジョグダイヤル」というダイヤルで、1/30秒単位の編集もできたりして、触っているのがめっちゃ幸せな日々でした。

 

 

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