私はお酒が好きです。
特にビールが好きです。
高給取りじゃないし、住宅ローンをかかえ、しかも単身赴任で定額でやりくりしないとあかん。
そんなわけで、安い居酒屋しか行くことはできない。
そんな私が、飲みに行くお店は、決めてます。とある居酒屋sです。
(いわば居酒屋チェーンなので、「居酒屋s」と表現しました。以下、ご説明するお店は全て居酒屋sです)
リーズナブルな居酒屋
そのお店は、グルメの人たちから言わせれば「安かろう悪かろう」と評価されるであろうお店です。
美味しいかどうかは、嗜好もあるし、一概に決まらないものではあります。
それと、チェーン系ということもあり、地元の旬のネタとか、「今日のおすすめ」みたいなメニューが乏しいのも、普通だったら魅力が落ちる点でしょう。
でも、私はこのお店に通い続けます。
同期のあいつの意思を継いで
人付き合いが下手な私は、友だちがあまりいません。プライベートでも、仕事でも、です。
少ない分、深く。「狭く、深く」という感じでしょう。
私の会社の同期は、バブル期の入社ということもあり、他の年代に比較して少なくないです。
入社以来20年を超えますが、未だに知らない連中もいます。
でも、社交的な要素が少ない私にも、救いはいました。
同期のIです。
そのIがめっちゃ関係し、お世話になっていたのが、その居酒屋sでした。
同期Iが、病気のため、早逝しました。
私にとっては、ショックでした。
病気でしたから、同じ年齢の私にとって、不安要素いっぱい。
決して良好とは言えない健康診断の結果の持ち主である私には、年齢という超えられない壁を感じさせる出来事です。
しかも、同期とはいえ気軽に話ができる相手が少ない。思ったこと、感じたことをそのまま話せる(それがイコールストレス発散にもなるわけですが)相手がいなくなったこと。この出来事をどうとらえればいいのか。
もうあいつと話をすることはできない。
仕事のこと、病気のこと、加齢のこと、その他諸々のこと。
俺ができることは、あいつが同期の出世頭となって奮闘していたあのお店s。
細々ではあるが、あいつの、志半ばの想いに寄り添って、このお店に通い続けます。
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