「広島のソウルフード」と聞いて最初に思いつくのは、何?
多分、7~8割くらいの方々はお好み焼きを思い浮かべるんだろうな、と想像します。
「紅葉まんじゅう」、うん、間違いじゃないです。
「広島焼き」、うん、それも間違いじゃないです。ただ、呼称は「広島焼き」ではないです。お好み焼きです。広島の人間は、広島のお好み焼きが本流だととらえているので、お好み焼きです。関西やその他のお好み焼きと区別したいのなら「広島風お好み焼き」と呼んでくださいね。
ちなみに「広島焼き」とは、お好み焼きではなく、別物の食べ物のようです。
「つけ麺」、いいですね。
さて、ここで書きたいのは汁なし担々麺。新たなソウルフードとして、広島では定着しています。
(参考:以下のリンク)
かくいう私も、食べ始めたのはつい最近。偉そうなことはいえません。そして、はまっていったのです。
最初に食べたのは、こっちじゃん だったと思う
こっちじゃんというのは、広島駅前のお好み焼き村である「駅前ひろば」。
そのフロアの最奥にあるお店。
これです。(あ、言っておきますが、汁なし担々麺はとにかくかき混ぜるのが必須。かき混ぜた回数だけ美味しくなる、と言われています。)
こっちじゃんでは、辛さに三段階の設定があるらしく、最初にいただいたのはもっとも辛くないものでした。
それでも、花椒(ホワジャオ。花山椒)が効いていて、あの独特のしびれる辛さ。
これが忘れられなくなります。
その後もいろいろ試す
外食する予算が潤沢ではない私が次に試したのは、スーパーに売っていた汁なし担々麺。小さい容器にタレが付いていて、それをドボドボかけ、これまたかき混ぜていただきました。
うん、スーパーで売っているものとしてはうまいし、コスパも悪くない。ただ、しびれる辛さが足りなかったかな。
某コンビニ大手のお店のも食べてみました。このコンビニは、僕にとって食べ物の美味しさでは他のコンビニの追随を許さない存在なので期待してましたが、んー、やっぱりナショナルブランドとしてはしびれるほどの辛さは導入できなかったのですねえ。残念な結果でした。
2回目の外食で食べたのは
二代目もんごい亭という、ラーメン店。有名店らしいです。
やっぱり外食だけあって、うまい。じっくり味がある、って感じです。ただ、しびれがないんですね。
自分でつくってみる
結局、自分でつくってみることにしました。
ネットで見つけた汁なし担々麺のタレ。
悪くはないです。市販のものでよくこれだけ近づけた、と思いました。でも、これもしびれが来るほどじゃない。
どうやら、汁なし担々麺にもいろいろあって、しびれ(花椒)の有無という違いがあるらしい。
そこで、こっちじゃんの店員さんに教えてもらった、花椒をすりこぎでおろしてふりかけるという方法を試しました。
お、近づいたぞ。
そして、決定版!
こんなトライアンドエラーの様子を、とある会合で話していたところ、「うちの会社で作ってますよ」と教えてもらった、究極のタレ。
「でも、しびれるような辛さ、山椒がはいってるんですけど、大丈夫ですか」
「それが欲しいんです。あのしびれを食べたいんです」
出合ったのが、このタレです。
オタフクソースさんが生み出した、花椒、そしてひき肉もはいった、汁なし坦々麺のたれ。
某有名店に足繁く通い、造りだしたのだそうです。
さすが、広島のソウルフードの担い手のひとつ、オタフクさんです。
中華麺に限らず、そうめん、あるいは私が最初に試したのは冷奴。
キャベツ炒めにも。もうなんでんかんでん、かけて美味しい。
これからもいろんな食材を試そう。給料日には、他の有名店にも行ってみよう。
奥が深い、汁なし担々麺。
こっちじゃんさん、オタフクソースさん、ありがとう。私の旅はまだまだ続きます。
こっちじゃん(店長、ありがとう)
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