あけましておめでとうございます。
今年も、このブログをどうぞよろしくお願いします。
昨年の新語・流行語大賞の一つ「おもてなし」は、日本・日本人にも、おもてなしとはなにか、サービスとはなにかを考えさせる機会を与えてくれました。この記事も、その一つです。
昨年末、とあるラーメン店が閉店してました。
移転ではなく、単純な閉店だったようです。
その貼り紙を見て、「あー、やっぱりか」と私は思いました。
ラーメンがまずかったわけではないと思います。
そのラーメン店は、有名なお店の暖簾分けで、今でも元のラーメン店は賑わっています。
私も、いくつかのお店のラーメンをいただきましたが、悪くありません。
「知る人ぞ知る、広島の名物ラーメン」と評する人もいるほどです。
しかし、今回閉店していたお店は、短期のうちに閉店することは間違いない、と開店時から思わせる要素がふんだんでした。
1.狭い店内
お店は、カウンターのみ。
しかも、背中が壁につきそう、後ろを人が通るのが難しい、というくらいの狭さです。
でも、狭いのはしょうがない。それは、決定的な要素ではありません。
とはいえ、こんなに狭いですから、当然、店主との距離も近くなります。
しかし・・・。
2.アルコールなし
このお店にはアルコールがありません。
いや、絶対アルコールを用意しろ、とは言いません。
が、遅くまで営業しているのだから、アルコールを欲する客も、それなりの数いるのではないか、と思います。
しかも、店の入口に「アルコールは置いてません」という貼り紙。
これは、アルコールの有無に限らず、客を拒否しているという姿勢さえも生んでいると感じられます。
3.コミュニケーションなし
席に座ると、前に「ラーメンを作っている間、店主には話しかけないでください」という主旨の貼り紙がしてあります。
これが、この店の“閉店もやむなし”と思える最大の要素です。
食べ物を供するサービスは、もちろん食べ物がおいしいというのが重要な要素です。
実際、このラーメンは、平均以上だと思います。
が、客をおもてなしするという、思想とその実践もあわせて持っていないと、成り立たないというのが私の持論であり、このブログの読者の多くもそうお考えではないか、と思います。
前項も含め、このお店に客を受け入れる印象を感じないのは、落第点です。
実際、私がこのお店にはいった時も、落ち着いてラーメンを食べることはできない空気でしたし、別の客が店主に何か質問をしたけれど答えはない。強く聞くと「今作ってますので・・・」と、店主は会話せず。
こんなんじゃ、ラーメンうまいまずい以前の話です。
よくこんなんで商売をしようと考えたものです。
この店主、もう一度開店しようと思うなら、以下のタクシー会社の本を読んでもらいたいものです。
「客の幸せが先、利益は後」
が、この会社の理念。
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