ベネッセがとんでもないことをやってしまいました。
個人情報、なんと最大2000万件以上の流出と。
就任から1ヵ月も経っていない、原田泳幸会長兼社長の船出は厳しいですね。
ベネッセの命は個人情報
(原田氏にちょっと触れると、マック(アップルコンピュータ株式会社)→マック(日本マクドナルドホールディングス株式会社)と渡り歩き、実績を残してきた経営者。ベネッセでも、新規獲得から維持へ、と転換をはかる方針を掲げていたようです。)
ベネッセの事業の命(命が大げさなら「肝」)が、個人情報のはずだ。門外漢でもよくわかる。
ショッピングモールでイベントをやっている。風船とか配っていて、それにつかまると、もう最後。最後に名前や住所、子どもの年齢などの記入用紙を提出しなきゃいけなかったりする。
水族館とかでプレゼントの無料配布とか、おもちゃの抽選(のためのハガキ)とかを配ってたりする。これも、結局はターゲットである子ども、その保護者の情報を得る手段である。
一度、情報を提供してしまったら最後、怒涛のような勧誘や商品紹介のDMなどが押し寄せる(楽天ほどではないけど)。
彼らにとっての土台は個人情報だ。もちろん、新規獲得だけじゃなく、ユーザー維持であっても、だ。
ジャストシステムも荒っぽい
そんな貴重な財産が漏洩してしまったわけだが、見境なく勧誘は繰り返されます。
その漏洩したであろう個人情報を基にした営業活動が、日本におけるIT産業の雄の1つ、ジャストシステムによって行われたらしい。
ジャストシステムは否定しているらしいが、
報道した共同通信によると、ジャストシステムが発送したダイレクトメール(DM)に、ベネッセにしか登録がないはずの個人情報が記載されており、顧客からの問い合わせを受けたベネッセが調査して流出が判明したという by Yahoo
だとのことなので、ね。言わずもがなですわね。
これらの情報が真実だとして、私なりに補足しますと、
- ベネッセが個人情報を流出させてしまった
- 流出したデータを、名簿屋さんが取得した
- 名簿屋さんが、その個人情報を販売した
- ジャストシステムがそれを購入して、販売促進に活用した
- ジャストシステムは「漏洩した個人情報を違法に取得したつもりはない」と主張するが、どないやねん?
てなことでしょう。
個人情報保護法の肝(の一つ)
個人情報保護法が懸念していることの一つが、「個人情報が電子化されると、ほんのちょっとしたずさんな管理で一気に大量の個人情報が漏洩してしまう」ということです。今回、まさにそれが起きたわけですね。
大人だけではなく、子どもの情報さえも、ネットの公にさらされてしまう。その危険性を、個人情報を取り扱う企業は必要以上に反省していただきたいものです。
コメント