いつかは出ると予想してましたが、やっぱり出ましたね、エコキャップ推進協会の不正。
私は普通のサラリーパーソンです。
廃棄物の仕事を担当していた時期があるので、日本の平均的なサラリーパーソンより若干は廃棄物に関心が高いかもしれません。
でも、専門家ではありません。そんな普通の私でさえ、この団体のやってることはおかしい、と予想していて、そのとおりになっちゃった。
1.エコキャップ推進協会とは
ウィキ先生に書いてありますので、詳しくはそちらをご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/エコキャップ推進協会
てか、このリンク先に、この団体のやっていることのおかしさが書いてあるので、だいたいご理解いただけると思います。
リンク先まで見にいくのがめんどくさいという方は、じゃあペットボトルはどうしたらいいの? キャップはどうしたらいいの? を以下に簡単に書きましたので、参考にしてください。
2.ペットボトルとキャップのリサイクル
(1)自治体のルールに従って普通に廃棄する
それが一番です。それ以上でもそれ以下でもない。
ペットボトルの本体とキャップを分ける必要があるか。まずはそれが疑問ですよね。
最終的には分けた方がいいであろう、ということですが、断定はできません。
自治体によって、キャップとボトル本体を分ける場合、分けない場合等々があると思います。
そういう違いがある理由は、その自治体が適切な処理を委託している業者が有している施設などの機能によります。
いわゆるペットボトルは2つの素材でできてます。本体のペット(PET。ポリエチレンテレフタレートの略)とキャップのプラスチック。この2つは素材が違うので分けた方がいいです。
これを機械的に分離する設備を持っている業者、持っていなくてある程度手作業で分ける業者などがあるわけです。機械的にできない場合は“ある程度”分けた方がいいです。
でも、私たち消費者が完全に分けることは手間なんですよ。おわかりですよね。
この部分↓
キャップをひねって開ける、そして残るこの部分。
この青い部分はキャップと同じプラスチックです。なので、キャップと同じく、ボトルの本体とは分けるのが望ましい部品なのです。
でも、ここまでやんないでしょ。やれないですよ。
これを、廃棄物業者は、機械か、もしくは手作業で分けるのですが、自分でどこまでやればいいのか、自治体のルールが全てです。
(2)キャップだけ集めるのはどうなの?
キャップ“だけ”集めるのはダメなの? 無意味なの?
その問いに対しては、意味がある場合もあるし、無意味な場合もあるという玉虫色。
で、冒頭にご紹介した、エコキャップ推進協会の場合は無意味です。無意味どころか、地球環境の保護に反することになってる。
エコキャップ推進協会は、ボトルは無視してキャップだけ集めるってことを、お金を負担させて集めるばかなことをやってる。
ペットボトルは、本体もキャップも回収して分別され、リサイクルされるのが望ましい姿。
キャップだけ集めるのは、「だけ」な分 余計に負荷がかかってます。
この団体の場合、回収する容器を買わなければならない。
たとえば、イオンが実施している回収は、多分悪くない活動です。(私、イオンの回し者ではありません)
なぜなら、ボトルとキャップの両方を回収していること、回収した廃棄物を自社の物流で運んでいるので、輸送についての環境負荷(具体的にはトラックの排気など)が、回収のため“だけ”に無駄になっていない、ということから。
イオンに限らず、スーパーなどが自社の物流機能を使って回収しているものは有意義なものが多いと思います。
今回問題になった団体は、キャップ“だけ”を集めるための別の方法を、消費者にお金を負担させ、余計な容器を使って行なってる。
そろそろ判明してきました、今回問題になった団体の悪さ。
リサイクル、環境保護といった美辞麗句を表に出して無駄なお金を出させ、それで生まれたお金を自分たちで分配していたってことです。
繰り返します。
一番望ましいのは、自治体のルールに従って廃棄することです。
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