ビールの話をします。
せっかくなので。(って、何が「せっかく」なん?)
ビールの原料
ビールの主な原料です。
右から、大麦、米、ホップ、コーングリッツ、コーンスターチです。
基本は、大麦とホップ、そして、この写真には出ていない酵母、水です。
この原料のみを使用したビールは「オールモルト」と呼ばれます。ハートランド(キリン)、モルツ(サントリー)などが有名です。一番搾りもオールモルトになりました(昔は違いました)。
米、コーングリッツ、コーンスターチは「副原料」と呼ばれます。オールモルト以外のビールに使われています。
ビールの造り方
ざっくり言うと、麦(や副原料)のおかゆにホップを投入。それを冷やして酵母を入れると、酵母がそれを分解してアルコールと炭酸を造り出す。
というものです。
麦は、そのまま使うのではなく、一旦水に漬けて芽を出します。その芽の部分を使います。これが「麦芽(ばくが)」です。
おかゆは「もろみ」と言います。それを濾過(ろか)します。1回目の濾過で出てきたものが「一番搾り麦汁」です。1回目の濾過で残ったもろみには、まだエキスが含まれていますので、もう1回、お湯をかけて濾過します。2回目の濾過で出てきたものが「二番搾り麦汁」です。
そう、この一番搾り麦汁のみを使ったのが、キリンの「一番搾り」です。他のビールは、一番搾り麦汁と二番搾り麦汁をブレンドして造られます。
その麦汁にホップを投入します。ビール独特の風味は、ホップによるものです。また、ホップには、食欲増進効果もあります。
この麦汁を冷却し、酵母を投入します。酵母は、糖を炭酸ガスとアルコールに分解してくれます。発酵と言います。これを約1ヵ月くらい低温で寝かせます。
熟成が終わったビールを、濾過し、不純物を取り除きます。これでビールの誕生です。このビールを、ビンや缶、樽などに詰めて出荷です。
「生ビール」という言葉があります。
最終の濾過の後でも、ビールには酵母が残ります。この酵母の働きを抑えるため、お湯をかける殺菌をします。しかし、生ビールは、この湯殺菌をせず、特殊な濾過で酵母を取り除きます。
これが、生ビールの違いです。樽にはいっていて、サーバーから注ぐものが生ビールというわけではありません。
ビール以外のビールテイスト飲料
ビール以外にも、「プレミアムビール」「発泡酒」「第3のビール」などがあります。
これらは、また別の機会にご紹介します。
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