「うるう秒」を知らない人が多いらしいです。
今年、うるう秒が実施されます。あなたはご存知ですか。
うるう年はご存知ですよね。
4年毎に1日が増える年。1年365日なのが、うるう年は366日になる。2月が29日になるってやつです。
ちなみにうるう年は、オリンピック・パラリンピックの開催、アメリカ大統領の選挙、そして西暦だと4で割り切れる数字になるという、いろんなコトが一致する年ですよね。
暦と太陽・月の運行のズレを修正するのがうるう年なわけです。
うるう年はわかるけど、うるう秒とは?
うるう年はなんとなくわかります、よね。
でも、秒まで調整するってどういうこと?
うるう秒の目的
秒まで調整せなあかんというのは、どういうことなん?てことですよ。
うるう秒の調整が必要となるのは、地球の自転や公転の観測データに基づく「天文時」と、原子時計などに基づき人工的に刻まれる「原子時」の間にズレ(1日に1~3ミリ秒程度、変動)が生じることが原因。このため、だいたい1~3年程度おきにうるう秒を導入して調整する必要が出てくる。—日経BP
地球、世界の時計は、地球の自転(地球の回転)、公転(地球が太陽の回りを回る)が基本となっています(「天文上の時計」と表現しましょう)。が、それにはズレがあるので、正確に時を刻む方法を持ちだした。
それが、原子時計。原子時計と天文上の時計ではズレが生じる。それを調整するのが「うるう秒」なわけですね。
秒まで調整せなあかんの?
なぜ、秒まで調整しないといけないのか。
私自身も、うるう秒の必要性を昔は理解できなかったのですが、いろいろ聞くとなるほど、ということがわかりました。
例えば、想定していなかった停電が発生したとします。停電の原因はなにか、どこで何が起こったのか。それを調べるのに、精緻な測定が必要らしいです。
というのも、電流はほぼ光速と同じ。どこで不具合が起きたかを調べるのに、1秒の何分の一を測定する必要があるらしいです。山にいくつも鉄塔が立っていて電線が張ってあります。あれのどこに不具合があるのかを特定するのに、細かい時間・時刻の把握が必要になるらしいです。
他にも、1秒程度のズレではどうにもいかない世界になっている現代らしいっすよ。
今年のうるう秒
そんなわけで今年のうるう秒。どんな方法でうるう秒が行われるのか。2015年7月1日、午前9時の直前に1秒分の時間が挿入されます。
普通だと、8時59分59秒の1秒後は9時になるわけですが、うるう秒は、「8時59分60秒」が加わります。これで1秒長くなります。
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