先日、私のところに、小洒落た封筒が届きました。
事の発端は、一通の手紙
開けると、お店の開店を知らせるもの。
2次会とか3次会とかに行くようなお店、スナックとかバーとかラウンジとか呼ばれるお店です。
以前、●●でお世話になっておりました美子(仮名)です。
このたび、お店を開くことになりました。ぜひお越しください。
というものです。
美子さんの顔写真が載ってましたが、おぼろげながら記憶はある。
なるほど、美子さん、独立したんだ。
行ってみたい気持ちはあるけど、お金の余裕がないから、臨時収入ができた時くらいかな。
疑問発生、これって個人情報漏洩だろ
ちょっと待てよ。
彼女はどうやって俺の宛先を知ったのか?
以前在籍していた●●時代に俺が渡した名刺だろう。なぜなら、手紙の宛先の部署名が昔のままだったから。
その名刺、彼女は●●を辞める際、持っていったということ。
名刺、人脈が命の、お水の商売にとって重要なのはわかるが、これって、どうなんだろう。
うちの会社では、従業員が退職する際、業務上で持っている名刺は全て返却させることにしてます。うちの会社は、名刺が命の業界ではないですが、個人情報漏洩、企業秘密の漏洩といった観点から、返却させます。
業務とは直接関係なくもらった名刺もあるでしょう。私は一時期、FacebookやTwitterのアカウントを記した個人の名刺を、プライベートの場面で使ってました。その時にもらう相手の名刺も、業務上のものではなく、プライベートのもの。
こういう名刺は、もちろん退職の際に返却させるものではないと思います。
そういう観点からすると、美子さんが私から受け取った名刺は、●●に所属しているからこそゲットできた名刺であり、上掲の表現で言えば「業務上の名刺」と言えます。とすれば、●●を退職する際、返還するものではないだろうか。つまり、美子さんは、重要な企業情報を持ちだした(漏洩した)ということにならないのか。
●●側にとっても、大事な顧客の情報であり、それを使って別のお店の宣伝に使われたら、商売が成り立たないと思うんだけど、こういう情報の管理でいいのかな。
いいわけはないだろうけど、そこまでは管理が届かない、ということだろうか。
情報流出の怖さ
詳しいわけではないが、エピソードを一つ。
とある店でチーママがいつの間にか辞めていた。
女の子に聞くと、結婚するらしい。
「でも、ママはあまり喜んでないみたい。いろいろあるらしくって。だから、この話題には触れないほうがいいかも」
その次にそのお店に行った時、ママからこの話をしてきた。どうやら、新しい店を立ち上げるらしい。結婚とは、退職の大義名分だったようだ。
ママからすれば、自分がチーママまで育て上げたかわいい娘に客を取られかねない行動。確かに、喜んではいられない話だ。
- 日本の技術者が某国に引きぬかれ、日本企業の技術情報をもとに製品を作り出す。
- サム●ンは、真似だけで成り上がった企業だ。
など、規模の差はあれど、情報の漏洩・流出は、とんでもない事態を引き起こす。
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