地上波テレビのデジタル放送への完全移行まで、あと1年。
私は、自分自身がド田舎の生まれ・育ちでもあるだけに、難視聴地域の解消が最も気になる。
地デジ化の主目的が難視聴地域の解消ではないことはわかっているが、デジタル化なのだから、アナログと違い解消できるはずだ、だから解消してほしい、と願う。
が、今朝の毎日新聞を読んで驚いた。
「中継局の整備が完全移行までに間に合わない山間地などには、(中略)衛星放送で地デジの番組を再送信するが、視聴できるのは東京の放送局の番組。地元のローカル番組は見られず、国政選挙では東京の選挙区の政見放送を視聴せざるをえないことになる。」
…2010/07/25 毎日新聞より
この移行措置には驚いた。
1.そもそも、再送信される衛星放送を視聴できる世帯がほとんどと考えていいのか。
衛星放送さえ視聴できていない世帯はどうするんだろう。
まさか、この衛星放送、有料じゃないだろうな。
2.言及されているとおり、政見放送も大変だろう。
3.私が最も気になったのは、それよりも、ローカル放送が見られないため、地震や大雨警報等の速報、交通の障害発生の速報などが見られないことである。
これらの放送は、その地域でしか流れない。
当局には、電波の有効利用だなんだ言う前に、華々しい広報放送をするお金をかける前に、そもそもテレビを見られない地域のことを考えて欲しい。
(以下の書籍と、当記事に関係はありません)
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