安い牛丼や、安い居酒屋が、低レベルの食材管理やブラックアルバイトによってのみ成り立っていたとするなら、僕はそれを諦めなければならないのかもしれません。
第三者委員会の調査報告書を、ゼンショーホールディングスが発表しました。
- 月に500時間の労働
- 多忙のため、2週間帰宅できなかった
などなど、壮絶すぎて目も当てられない事情のオンパレードらしい。
「2週間の連続勤務」ではない。2週間、帰宅できなかった、のだ。
500時間とはどういう時間か
1日当たり、どんだけか
500時間を30日で割ると、16.7時間。つまり、1日当たり16時間の勤務。仕事が8時から始まったとして、終わるのは深夜の0時。
しかも、30で割ってるから、毎日この勤務なのである。毎日毎日、朝8時から深夜0時までの勤務を要求されているわけです。
時給1000円だとすると
時給1000円だとすると、1000×500=50万円というとてつもない月収になる金額である。
会社側としては、「店舗のオペレーション程度の仕事に50万も払いたくない」だろうなあ。とすれば、500時間働かせても支払う給与は、いくらになるのか?
とにかく、500時間とは、そんな数字なのだ。
わざわざ書くまでもないけど、24時間×30日=720時間です。
速攻でブラック認定の小川賢太郎会長発言
インタビューに答えた、小川賢太郎ゼンショーホールディングス会長の弁。
第三者委員会も言っているように、ブラックとかホワイトといった言葉は、人によって定義が違うわけですから、僕らとしては、そういったレッテルを貼られるということは非常に不本意です。
「定義が違うから、レッテルは貼るな」という日本語は、破綻してまっせ。
定義は様々なのだから一律で言われても困る、ということなのだろうが、小川氏が心配する前から、十分すき家はブラックだ。
「ブラック企業大賞にノミネートされた」なんて話を持ち出すまでもなく、おたくさんはブラック企業だと認知されてますよ。
強盗だ、ワンオペだ。もう十分ですよ。
ブラックの定義
そもそも、ブラックの定義の最たるものとして、「経営トップが、自社がブラックであることを認識していない(あるいは認識していないふりをする)」ではないでしょうか。
同じ外食産業で、渡邉美樹という金字塔の先輩もいるんだけど、気付かなかったですかね。
第三者委員会の報告書も気になる
ビジネスモデルが壁にぶつかった
という結論も気になります。
経営トップにつきつける結論しては意味があるのかもしれないけど、ビジネスモデルがどうのこうの、という話でもないような気もするのだけど。
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