「吉本」と言っても、吉本興業じゃないですよ。
宇田亮一さんの「吉本隆明 “心”から読み解く思想」を読み始めました。
宇田さんの著作は3冊目だと思います。
まだ読んでいる途中なのですが、すぐにでもお伝えしたいことがあり、この記事を書いてます。
というのも、吉本隆明とスティーブ・ジョブズに共通項が感じられたからです。
吉本隆明は「地の巨人」と言われた思想家、一方でスティーブ・ジョブズはAppleを創業し、MacやiPhoneといった革命的な製品をこの世に送り出したという、いずれも偉大な人物ということは間違いのない共通項です。
でも、思想家と経営者、一見無関係な印象ですが、2人の思想、信条といったものがとても似ている、とこの本を読んで感じられたのです。
吉本さんの仕事は膨大ですから、それを一言で「こうだよ」と言うのは大変むずかしいのです。
「吉本隆明“心”から読み解く思想」より
吉本氏のことを簡単に説明することはできないのですが、非常にわかりやすく解説してくれているこの本を借りると、鮮明に吉本氏の仕事が見えてくるし、その中でジョブズとの共通点を感じたのです。
それは、以下の点です。
- ジョブズ(過去の発言):我々(Apple)は、テクノロジーとリベラル・アーツの交差点に居続ける企業でありたい
- 吉本氏(この本での紹介):“科学”と“宗教”“芸術”の世界を自由に行き来しようとしたのです
Appleのプロダクツは技術の塊みたいな印象がありますが、それはヒトのずっと先を見通す思想から産まれたもの。
かたや吉本氏の思想も、西洋科学の延長ではなく、もっと深いところから思想を展開した仕事。
これに非常に深いつながりを感じたのです。
私が紹介、説明するには大きすぎる話なので、間違いがあるかもしれないし詳しくもないですが、間違いなくこの2人は似ています。
本を読み終えたら、またご紹介したいなあ(できるかなあ)と思います。
この本を読んでみようかな、と思われた方、こちらを先に読まれることをオススメします。それだとより理解が進むと思います。
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