ホンダとの経営統合について騒動があった日産。経営は不調ですが、売れてる車もあるようです。
以前ご紹介した、我が家で購入した軽自動車のサクラ。EV車ですが、売れてるみたいですね。田舎に帰省する用事ができまして。
はじめに
電気自動車(EV)の普及が進む中、軽自動車タイプのEVである日産サクラが注目を集めています。都市部での短距離移動に適しているとされるサクラですが、「長距離ドライブは可能なのか?」「長距離を走れるなら買ってみようか」と考える人も多いでしょう。
かくいう私も実家が240kmほど離れた場所にあり、どうやって帰るかは課題でもありました。早速、帰省する用事ができたので実際に日産サクラで長距離走行した記録をご紹介します。
航続距離と充電の課題
日産サクラのバッテリー容量は20kWhで、公称航続距離は約180km(WLTCモード)とされています。
片道が240kmの距離にある故郷、必ずどこかで充電が必要です。
そもそも、カタログ上の航続距離がどうなのかは信じられません。多くの方々もそう思ってますよね。てなことで、私の記録を参考にされてください。
実際の走行
実際に走った記録をご紹介します。
出発地点は福岡県筑紫野市、目的地は熊本県天草市。
サクラで長距離を走ります。
今後のためにも記録しておこう。
片道240kmくらい。充電場所もだいたい決めています。#サクラ#EV pic.twitter.com/bzPnwwPH95— iPad教信者 (@pad_5) February 15, 2025
上のツイートをご覧ください。あ、ツイートではなく、今はXで、しかもポストと言うんですよね。
153kmと表示されていますね。これが航続距離です。充電100%の状態です。
カタログ上は180kmですが、実際にはこういうことです。
さらに、エアコン(暖房)をONにすると130kmとなります。その点も注意する必要ありです。
最初の充電地点は、日産プリンス熊本販売 東バイパス店。
無料の飲み物があり、おしぼりも出してくださいました。
95kmほど走行、残り20%ほどまで減りました。#サクラ #日産#EV https://t.co/sWqdFWPFnb— iPad教信者 (@pad_5) February 15, 2025
最初の充電は、熊本インターチェンジを降りてすぐの日産プリンス熊本販売 東バイパス店です。
納車後、本格的には充電で、とまどいもありました。お店の外で掃除をしているスタッフがおられたので、充電器の駐車場所に駐車し「空いてれば、停めて充電始めていいんですよね?」「いいですよ。大丈夫ですか」
スタッフに念のために教えてもらい、充電開始。
「中でゆっくりお待ちください。無料の飲み物もありますので」
無料の自販機があり、好きなものを飲めます。ホットコーヒーをもらい、休憩できました。バレンタインデーで配っておられたチョコも(この日は2月15日でしたが)いただくことができました。
30分の急速充電で、82%まで増えました。
30分の急速充電で20%から82%まで充電できました#サクラ #日産 #EV https://t.co/yJcc0VD4lN pic.twitter.com/pj6J1hTEdL
— iPad教信者 (@pad_5) February 15, 2025
2回目の充電は、天草市の熊本日産天草支店。
瀬戸大橋のすぐ近くです。
「瀬戸大橋?」と驚かれた方も多いでしょう。天草の瀬戸大橋は、岡山と香川を結ぶ瀬戸大橋よりも前(10年以上前)に設置された橋です。
熊本日産天草支店で2回目の充電。30%まで減っていました。#サクラ#日産#EV https://t.co/5LlGaxuIIx pic.twitter.com/cyie5iVPtI
— iPad教信者 (@pad_5) February 15, 2025
ここも無料の飲み物が飲めて、ゆっくり休める店舗でした。
さて、目的地は深海町。翌日の復路を考慮すると、なるべく深海町に近い場所で充電しておきたい。次に充電できる場所としては、宮地岳(みやじだけ)という場所にある「道の駅 宮地岳かかしの里」があるのですが、ここは中速の充電器。
日産のスタッフに聞くと、同じ料金で充電できる量は急速より少なくなる、とのことなので、中速での充電はやめて日産での充電にしました。
2回目の充電は熊本日産天草支店さんでした。
ほんとなら、次の走行のため、より目的地に近いところで充電したいと思い、かかしの里道の駅での充電も計画してました。がそこは中速充電。同じ料金(ZESP3)で同じ時間充電しても少ししか充電できないのであれば、と日産(急速)での充電でした。 pic.twitter.com/naszWtW2Eq— iPad教信者 (@pad_5) February 15, 2025
1時間弱の後、深海町に到着しました。
到着した時点で航続距離は104kmでした。安心の距離が残ってくれました。
以上で長距離走行(片道)は無事終了しています。
充電認証カード、ZESP
外でEV車の充電をするためには、充電できるためのなにがしかの会員になる必要があります。EVの充電認証カードと言うみたいです。
いくつもの選択肢があります。
こちらを参考にご覧ください。
「自宅に充電設備があり、外で充電することはほとんどない」
「充電設備がなく、いつも外で充電しなければならない」
「自宅に充電設備があり、長距離走行はしない」
など、利用するスタイルでいろいろ選択肢を考えることができます。
我が家は「自宅に充電設備があり、時々長距離を走る」ということから、ZESPを選びました。
月額料金が1,100円/月、急速充電が99円/分です。
今回の長距離走行(片道)で2回(30分☓2回=60分)の充電をしたので、費用的には5,940円+1,100円で約7,000円ということになります。
これだけ考えると、ガソリン車よりも高いように見えますね。
普段は、太陽光発電の余った電気で充電できていて、初期投資はゼロ・ランニングコストもゼロです。
イーペダル(e-Pedal)
日産車にはイーペダルという機能があります。
アクセルペダルを押すと走る、戻すと止まる。ペダルの「遊び」があまり無い感じです。
乗り心地は良くないのですが、これが優れているのはエコなのです。
航続距離が100kmの時点から40km走ると、残りの航続距離は60kmになるのがイーペダルをOFFにしている状態。
イーペダルをONにすると、40km走っても、航続距離は40kmそのままが減るのではなく30km程度しか減らないというイメージ。なぜかというと、車がスピードを落とす際に回生ブレーキというのが起き、それがバッテリーに電気を戻すみたいな効果をもたらすのです。
今回の長距離走行ではイーペダルの効果の確認も行ない、上に書いたようなことが体感としても得られました。
まとめ:サクラでの長距離走行は可能!
適度に充電を行なえば、安心して長距離走行ができます。
事前に、走行ルートと充電場所を確認しておくことが大前提ではあります。
今回の場合、充電場所がたくさんある地域から田舎へのドライブでしたので、ゴール地点の周囲にどれだけ充電場所があるか、がキモです。
日産の営業所だと、飲み物が無料で休憩できる場所もあります。
「あとどれだけ走れるか」を気にしながら運転する場面がちょっとだけありました、実は。あれは精神衛生上、そして安全運転のためにはご法度ですね。
運転する計画をしっかり立てて、走りましょ。
安全運転、そしてエコです。
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