俺は田舎生まれ。
その田舎度合いを言い表すのに当時みんなが使ってた言葉は、「電波後進国」でした。
そんな生い立ちなので、日本の通信産業の企業における技術開発・革新の方向・ベクトルに残念に思うことが多々あります。
電波後進国の実態
どんだけ後進国だったか、都会に住んでる方々にイメージしていただくのにご紹介しときますね。
(インターネット以外は1970-1980頃、インターネットは現在も)
- テレビは、NHKしか受信できない。民放は、隣の県の放送曲2つがかろうじて受信できた(てなわけで、NHK2つと民放2つ)
- 唯一の公共交通機関であるバスは平日は無し、休日のみ3本
- 金融機関は郵便局(ゆうちょ銀行)のみ。銀行はない。
- コンビニも未だ無い。信号も無い。
- 固定回線(光)はもちろん、ADSLも未だ引けない
- WiMAXのエリアに入っているが、ルーターのアンテナは1本(LTEははいる)
こんな悲惨な現実なわけです。
ですから、
- 2013年、NTTドコモが、屋外の通信環境で最大10Gbpsのパケット信号伝送に世界で初めて成功
- 2006年には、NTTドコモが下りで最大5Gbpsのパケット信号伝送に成功
というニュース(1年前の私のブログ記事など)が出たりすると、憤りを感じてしまうんです。
技術の革新は必要です。日本全体、あるいは地球全体の幸せのため、という意味合いはあります。
でも、電波(テレビでも、通信でも)インフラは公共性の高いもの。公共の福祉、緊急性の高い用途もあります。上の図のとおりです。
だからこそ、もっと、「儲けという観点では二の足を踏むかもしれないけど、“社会の公器”という自覚を持って、通信インフラ企業は展開をしてほしいのです。
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