1センチ単位の位置情報:GPSの進化と退化

GPS Apple
グローバル・ポジショニング・システム

「センチ単位に突入」
日経(WEB)で報じられていました。
そう、位置情報です。
この記事で、位置情報、GPSについて思いつくまま書きます。

 

日本の技術が普及に貢献

GPSは、衛星による位置情報の測定。
軍事衛星を、ニーズが低くなり、少しでも金を稼がないと、というので民生用に利用も可とした。ただし、位置情報の精度は、悪用を避ける等のため、数十センチの情報をわざと数百メートルの誤差が出るように小細工した、ということだったと記憶してます。

が、日本のメーカー、特にカーナビ業界が、その誤差を技術的に補正し、カーナビとしては利用にほとんど影響のない程度にした、そのことがカーナビの普及に貢献した、という歴史的経緯だったですよね。
この技術により、カーナビは、予想より数年早く民生用に普及したらしいです。

 

位置情報の利用先がカーナビからスマホへ

カーナビという産業は、スマートフォンの登場により、風前の灯火と言われて久しいですね。そりゃそうです、スマホ持ってれば(&電波が届くエリアなら)カーナビは要らないですもんね。

かく言う私も、将来は、自動車にはカーナビは設置せず、iPad+無線LANルーター(もしくはiPhone)で済ませようと思ってます。

カーナビがこれからどういう進化をするのかについて興味がないことはないのですが、地図情報を万円単位で購入しないと新しい地図に対応できないとか、今、カーナビでできること、あるいはドライバーがカーナビに求めることはほとんどスマホで済ませることができる(ただし、道路交通法に抵触する使い方もあるので、注意ですよ)とか、カーナビはほとんど存在意義が無いと言っても過言じゃないんじゃないか。

 

技術が向上することはいいことだが

一方で、位置情報のスマホでの活用には暗い面もあります。
プライバシーの保護、位置情報という個人情報を産業においてどうハンドリングするのか、といった課題は、技術の進化に反比例してどんどん増幅してます。
鉄道の利用者のデータが企業に販売されるニュースは、まだ記憶に新しいですね。

冒頭に挙げた日経の記事は、日経だけに新たな産業の誕生に期待する言及をしてるけど、位置情報の普通の利用者である私には、不安な要素がいっぱいです。

私の偶像、Appleよ。
悪用されることがないよう、しっかり管理してよ。
それが模範となって、消費者への理解も進むだろうから。

 

 

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