石川佳純に勝利した最少年優勝の平野美宇、「彼女、今日は勝つ!」と感じたシーン

平野美宇 スポーツ

昨日の1月22日、興味あるスポーツの試合(取り組み)が集中しました。

都道府県対抗男子駅伝、卓球日本選手権(シングルス男女決勝)、テニス全豪オープン 錦織:フェデラー戦、大相撲初場所千秋楽 結びの一番 稀勢の里 対 白鵬。

 

しかも、これらのうちいくつかは放送時間が同じタイミングになったため、観られなかったのもありました。

水谷の優勝が見られなかったのは残念だし、稀勢の里の横綱昇進を決定づける取り組みもニュースで見ただけで、ライブの盛り上がりが見られなかったのは残念でした。1つあるだけでもうれしくなる放送が、これだけ集中するのも珍しいのでは。

 

その中で、最も印象に残る映像だったのは、卓球女子シングルス決勝戦、石川対平野美宇の試合でした。

 

平野美宇

 

 

1.序盤

 

放送に気づき、テレビのスイッチを入れたのが、確か平野選手がすでに2セットを連取したあとだったと思います。

おー、すごいじゃないか。「みうみま」のダブルス(平野美宇(みう)選手と伊藤美誠(みま)選手)が世界の大会で優勝したのはまぐれじゃなかったんだな、と思ったくらいでした、その時は。

 

2セット連取後も、優勢に試合を進める平野。

「なかなかいいじゃないか。そろそろ石川も本気ださないと」

 

 

 

2.平野美宇が勝つと確信に変わったとき

 

平野がすんなり勝つことはないだろう、石川が取り返すだろう・・・と思いながら観戦しました。

卓球に限らず、3セット4セットを取る必要があるスポーツの種目、特に球技は、ある瞬間で劣勢が優勢にかわり逆転という流れがいくらでも起きます。

この試合も、石川の険しい表情や、めちゃくちゃスピード感ある平野のプレイに、「石川の反撃も簡単にはいかなそう」とは思ってました。

が、そのうち「多分、平野が勝つ」と思わせるシーン2つが、とても印象に残りました。

 

 

(1)石川のいくつかの表情

 

1つ目。石川のサーブを平野がフォア(スマッシュ)で打ち返すシーンがいくつかありました。かなりの確率でボールは返され、それを石川が打ち返すのもかろうじてなんとか、だったり、あるいは返すことができず、得点が決まる。

これらのシーンでは、主に石川は2種類の表情を見せていたように思いました。

「真剣に挽回しなければ、このまま負けてしまう」というような険しい表情。

2つ目は「いくつも戦法を工夫して挽回しようと試みるけど、うまくいかない。もうダメ(負ける)かも」というもの。

漫画「北斗の拳」のとあるシーンを思い出しました。
主人公のケンシロウともう一人(名前は覚えてません。Aとしておきましょう)。その2人に、誰か(これも名前を忘れました。Bとしておきます)が猛獣(虎だったと思う)を対面させたとき。

Aと対面した虎は、猛り狂い、Aを倒そうと向かっていきます。
一方、ケンシロウと対面した虎(同じ虎です)は、おとなしくなり、お座りみたいにしました。

これをみたBは、ケンシロウとAの違いをこう説明します。

「虎は、Aと対面したときは、死をおそれた。だから相手(A)を倒そうとした。しかしケンシロウと対面したとき、虎は死を覚悟した。戦っても勝てないとあきらめた、だからおとなしくなった」

つまり、BはAよりケンシロウの方が上と評したのでした。

話を卓球に戻すと、石川の2番目の表情は、ケンシロウと対面した虎のようなものに感じました。

石川が挽回するのは無理かも、と感じた表情でした。

 

(2)平野の落ち着き

 

セットカウント3:1で迎えた第5ゲーム。
8:2と大きくリードした平野。ここから石川は大逆転し、このゲームを奪います。

ここで、サイドに戻った平野の表情が大写しになりました。

わたしの想像では、

平野は、逆転されてしまい「モチベーションをダウンさせた、果たして大丈夫だろうか、石川に挽回されることをおそれていないだろうか」と思っているだろう。

でした。が、違いました。

16歳とは思えないほど落ち着いており、コーチの話を聞きながら、次のゲームに臨もうといいう表情。まるで2セット目か3セット目に向かおうというほど、気負いがなかったように思えました。

これを見た瞬間、「あー、石川は平野に勝てないな、今日は」と感じました。

結果はそのとおり、平野美宇の勝利。

 

 

 

3.卓球日本の復活を期待する

 

昔、卓球日本と言われてました。「卓球王国」とも、です。

中国の隆盛しか知らない方々にはわからないでしょう。

 

世界チャンピオンを出し続けましたし、チャンピオンでもあった荻村伊智朗さんという方は、卓球を介して、民間人でありながら外交までやってのけた。(「ピンポン外交」と言われています。)

 

平野美宇、石川佳純、伊藤美誠、水谷隼、吉村らが成長、活躍している姿を見ると、これから強くなっていくことが期待されます。

そして願わくば、水谷のラバー問題への抗議について、世界の卓球に貢献する日が来るのではないか、と。

 

 

 

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