「アップルvs.グーグル」を読了:読み応えあり

「アップルvs.グーグル」を読みました。
小川浩氏のではなく、アメリカのジャーナリスト、ボーゲルソンの著作の方です。
読み応え、ありました。いい読書経験でした。

何がよかったか

タイトルのとおり、アップルとグーグルの戦いが、まず描かれます。
よく知られている、iPhone対Androidのスマートフォン対決。
GoogleはiPhoneから盗んだのか、それともAndroidは純粋な自社開発の結果なのか。
しかし、描かれているのは、表面的な答えではなく、裏側で繰り広げられていた特許闘争。

単なるゼロサムの闘いではなく、特許に関する過去の歴史(ミシン、ビデオデッキの操作ボタン、Windows・・・)も披露しながら、闘いがより根深いものであることが紹介されます。
この特許闘争、特許とはなにか、という部分がなかなかの読み応えです。

コンバージェンス

IT業界とメディア業界は、その覇権をとるべく、これまた闘いを繰り広げていました。
メディアの作り手・送り手である新聞社・映画制作会社・ハリウッドが握るのか、メディアの出口(テレビ、コンピュータのディスプレイなど)を握るシリコンバレーがとるのか。
つまり、ソフトウエア対ハードウェアという構図です。

この長い戦いの歴史に、ついに大きな一つの結論、「コンバージェンス(集結)」。
それは、iPadにてもたらされ(iPhoneではありません)、メディア側とIT側の融合という将来展望も描かれます。

書店では、その分厚さ(300ページ以上)にひきますが、その全ページが期待を裏切りません。
買って損はないです。

【追記】
iPad登場時に、こんな、視野の狭い、先を見通していない記事を書いていたのが恥ずかしい。iPadはすごいガジェットだったんですね。