広島の皆さんごめんなさい:広島土砂災害とアイスバケツチャレンジと

広島
広島市安佐南区の土砂災害

この週末、私は憂鬱な気分で過ごしました。

 

 

 

1.東日本大震災でのストレス

 

 

3.5年前、2011年3月の東日本大震災、当時も私は、現在と同じ広島に住んでおり、被災を免れました。

被災を免れ、のうのうと生きていること、復旧へのお手伝いのボランティアなどができないはがゆさ等で、虚しいというか、むずがゆい日々を過ごしました。(やれたのは募金くらいでした。)

そのストレスからか、仕事が終わっても直接家に帰るという平凡な時間の過ごし方はなんとなく受け入れられず、外で1回飲食してから(酔わないと正気でいられないという感じです)帰宅する、という毎日。それで9キロくらいは太ったと思います。

 

 

 

2.広島の土砂災害

 

 

今回の、広島の土砂災害。

私も広島市在住ではありますが、被害の大きかった広島市安佐南区・安佐北区からは離れており、これまた被害を被ることなく無事でした。

東日本大震災の時と同じように、今回も、自分は助かった、という幸運をいただいたのですが、被災された方々に申し訳ない、自分も何か手伝えることはないか、でも家族サービスも必要等など、種類というか逼迫度の違いはあれど、様々な想いを抱きながらの週末でした。

 

 

 

3.罪悪感

 

 

この、なんとも言えない感覚。「罪悪感」と言えばわかりやすいでしょうか。

言い過ぎと思われる方もいらっしゃるかもしれないけど、私にとってはそれくらいの申し訳無さです。

 

 

 

4.アイスバケツチャレンジの功罪

 

 

ALS、筋萎縮性側索硬化症の募金を募るプロジェクト「アイスバケツチャレンジ」(以下、氷水お祭り)。

世間を騒がせています。

最初に報じられてからしばらくは、経営者、芸能人などのセレブが善行を行っている、という取り上げられ方でした。そして、時間が経過するにつれ、様子が変わってきました。

 

私も、初期の頃から、なんとなく「違和感、感じるなぁー」でした。

 

良し悪しはいろいろあれど、この氷水お祭りを始めようとした動機は純粋だったはずだし、しかも多くの人にALS(筋萎縮性側索硬化症)を広め、寄付を集めるというゴールは、高いレベルで達成されたと言えると思います。

ただ、そのルールが、推薦を断りにくい(特に名前の知られた有名人であればこそ)、マルチ商法的、氷水とALSに何の関係があるのか(身体に悪いだけ)といった疑問点や、お祭りに参加することの売名行為的要素、発案者の死亡などなど、お祭りにいろいろな要素が付加されていって、おかしな話になりました。

 

上掲したように、2つの災害でもどかしい気持ちを経験した私には、氷水お祭りに対して、「あっ、今、非力な俺には何もできない。じゃあALS関係に寄付しようか」という気持ちも少しは生まれました。

でもでも、そもそも足元の、広島の災害に対して何もできていないじゃないか。

ヤフコメ(Yahoo!の記事に対して書き込みができるコメントのこと)でも、「アイスバケツチャレンジがどうのこうの・・・。でも自分は広島の方に寄付する」というコメントが多く、またアイスバケツチャレンジへの参加を見送った武井壮さんへの賛同のコメントがあふれ、いいねも多く獲得していました。

とかく、ネトウヨなどと批判されることの多いヤフコメ欄ですが、今回の場合は、なんとなくですがまともなコメント(気分を害された方、ごめんなさい)が多かったように感じました。

 

「武井壮、正論すぎる」

 

といったコメントも見かけました。

アイスバケツチャレンジを否定はしませんが、私はまずは広島のことに尽力しなければならない、そういう考えに切り替えることができた週末でもありました。

 

 

 

5.まとめ

 

 

マザー・テレサは

 

「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人間を助けようとする人は、他人によく思われたいだけの偽善者である」

 

と言ったそうです。

国内の居酒屋業でのブラック実態を改善しようとせず、海外に学校を作ろうとするワタミ渡邉美樹への批判にも使われた名言です。

まとまりがない文章になりましたが、身近な、自分にできる社会貢献を、少しでも行動できれば、と考えています。

 

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